学校法人 進徳幼稚園 幼保連携型認定こども園進徳幼稚園

明治31年、山梨県で唯一の幼稚園であった幼稚園（山梨県師範学校附属幼稚園）が廃止されることになりました。
当時同園に主任保母として勤務していた「進藤津る」は、「 何としても幼児教育の灯を消してはならない」と、反対のために八方奔走しましたが、県の方針は変わりません。
やむなく津るは「せめて新しい幼稚園ができる間まででも」と自分で幼稚園の設立を決意しました。

資力もなく二児を抱かえた未亡人の津るでしたが、当時、甲州財閥の開祖といわれた若尾逸平が所有する甲府市紅梅町の一角に二百坪の土地を借り、二つの保育室と事務室、 それに「お付き部屋（子供の付き人が保育時間中待っている部屋）」を作り園舎とし県の認可を受け、明治31年４月２日、『進徳幼稚園』と名付け開園しました。
山梨県師範学校附属幼稚園が廃止してからわずか10日後のことでした。

独力で開園したものの、経営は終始アンバランスでとても苦労しましたが、応援してくれる方もあり、有志が協力してくれて経営を続けることができました。
戦争や恐慌など数々の困難を乗り越えて、今の進徳幼稚園へとつながっていきます。