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友情の人形タマラちゃん到着
タマラちゃん到着の様子


2月19日
アメリカのギューリック3世より贈られた箱を開けると青い目をしたかわいい「タマラ」ちゃんが出てきました。
タマラちゃんを抱っこする園児たち



これからは、ずうっと私たちと仲良し。いっしょに遊びましょうね。
タマラちゃんの歓迎会


2月25日
ひなまつり生活発表会の折、保護者の皆様にもタマラちゃんをご紹介し、園児、保護者、職員、みんなで歓迎会を行いました。
タマラちゃんと本を読みます。


「進徳幼稚園の子どもたちは、75年も前から外国との行き来があって友情で結ばれています。
私たちも世界中の人たちと仲良くなって平和な世界をつくりましょうね。」と気持ちを新たにしました。
タマラちゃんと遊ぶ園児 幼稚園の子どもたちと仲良しになったタマラちゃん。
いっしょにご本を読みましょう。



男の子もタマラちゃんにはとても優しく接します。
「かわいいタマラちゃん、はい、ご飯をどうぞ!」
タマラちゃんのお洋服


タマラちゃんのお洋服です。
とってもおしゃれでかわいいでしょ?
昭和2年来園「イヴァンジリーンちゃん」
イヴァンジリーンちゃん進徳幼稚園には昔から「これが青い目の人形だよ」と言い伝えられている古い木箱に入ったかわいらしいお人形があります。これは、昭和2年、今から75年前アメリカからやって来た友情のお人形「イヴァンジリーンちゃん」です。当時の進徳幼稚園の園長は、1代目進藤津留の時代でした。そしてその頃アメリカでは、移民の日本人に対する排斥運動が始まり、日本で暮らしたことがあり、日本大好き人間だったギューリック1世さんは困っていました。両方の国が仲良くなる良い方法はないものかと考え、子ども同士は、言葉が違っても、肌の色が違ってもすぐ仲良くなるものだ。両国の子どもたちが人形を贈り合ってそれを通じて仲良くなれば、友情が芽生えその子たちが大きくなったときに平和な世界が作れるに違いないと、周りの人に呼びかけ、それに賛同した人たちの努力で1万2千体もの人形が日本に贈られました。その中の1つがイヴァンジリーンちゃんです。でも残念なことにその後太平洋戦争が始まりました。戦争中は、敵国のものは何でも壊してしまえ、燃やしてしまえと言うことになり、イヴァンジリーンちゃんももちろん標的となりました。でも、進徳幼稚園では、イヴァンジリーンちゃんを守りました。甲府大空襲もありましたが、燃えそうになった園舎に水をかけてみんなで守りました。イヴァンジリーンちゃんも燃えませんでした。友情を守ったのです。
初代のギューリック1世さんは亡くなりました。今はその孫のギューリック3世さんの時代になりました。私の知り合いがたまたま孫のギューリック3世さんと知り合いで、イヴァンジリーンちゃんのことが耳に入ったようです。ギューリック3世さんのお考えは、「私のおじいさんの試みはたいへん素晴らしいことと考えています。そこで私も後を引き継ぐことにしました。イヴァンジリーンを大切に守って下さった進徳幼稚園に深く感謝しています。そして2つ目の人形タマラを祖父と同じ気持ちを込めて贈ります。」とのことです。タマラちゃんは、ギューリックさんが特別に進徳幼稚園に贈ってくださった友情のお人形です。奥様手作りのタマラちゃん鞄や服を持参してきました。21世紀になってはじめて贈る人形とも聞いています。この機会に進徳幼稚園の子どもたちにはアメリカのみならず世界の子どもたちと友情で結ばれていると実感し、平和な世界をつくる大人へと成長していってほしいと思いを強く致しております。国際親善、友情、平和といった大切なことに思いを新たにする機会を下さった、また愛すべきかわいいタマラちゃんを下さったアメリカのシドニー・ルイス・ギューリック氏に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
平成13年2月到着「タマラちゃん」です。
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